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手話クラブSignにインタビュー!

2023.2.16

こんにちは!学生広報委員会です!手話クラブSignさんによる「Sign LIVE 2022」 が開催されました! このステージで引退された3回生の幹部の皆さんにインタビューさせていただきました!

右から、井上由楽いのうえゆうが さん(教育学部特別支援教育専攻3回生)
山本美陽やまもとみいよ さん(教育学部特別支援教育専攻3回生)
金沙未きんさみ さん(教育学部幼児教育専攻3回生)
市成千尋いちなりちひろ さん(教育学部特別支援教育専攻3回生)
佐渡友渚月さどともなつき さん(文学部日本語日本文学科3回生)

Q ライブを終えての感想をお願いします!
市成さん ステージまでの練習期間で色々大変なことやしんどいことがあり、マイナスな気持ちになってしまうこともありましたが、やっぱり当日ステージに立った時は、このために今まで辛い思いをしてきたのだと思えました。自分にとってもいい舞台でしたし、Signにとっても良い舞台になったのではないかと思います。
Sign LIVE 2022
Sign LIVE 2022
Sign LIVE 2022
Q 複数の舞台の時期が被っていたと思うのですが練習はどのように行っていたのですか?
3か月ほどで3つの舞台の練習を同時並行で行っていました。(すべてセットリストは異なる)
Q 普段の練習で意識されていることは何ですか?
井上さん 手話表現を大きくすることや表情、そして聞こえない方々にも届けるために口話(くちびるの動きによって表現する伝え方のこと)などをとても意識するように部員間で共通して意識していました。
Q クラブ生活の中で印象に残っている思い出はありますか?
佐渡友さん ハル大祭ですかね。2回生の時から合計で3回出させてもらったんですけど、全て違うステージで、また3回生になってからは幹部として直接関係者の方と連絡をとったりなどもしていたので、外部の方とステージを作り上げていくこと、部員とコミュニケーションをとることなどの色んな経験ができたイベントだったと思います。 金さん 今年初めて、一日日曜日を「一日Sign」として、合宿の代わりとして企画させていただいていました。ずっと練習だけではなくて、交流会や運動会なども企画したのですが、日曜日ということもあって最初は全然集まりませんでしたが、部員みんなの声かけによって、来れなかった人の予定を調整してくれたりしました。引退間近の時期だったんですけど、みんなの笑顔が見れてうれしかったです。
市成さん 去年のSignliveです。私たちの一つ上の先輩方が引退されたときのライブなんですけど、私たち5人が幹部に決まってから、先輩方が引退されるまでの期間でも大変なことがいっぱいあって、先輩に「私もう幹部無理です」と弱音ばっかり吐いていました。それが、当日幹部としての役目が終わって、今度は逆に次の幹部の後輩たちから「幹部無理かもしれないです」と言われました。そうやって私たちも後輩を励ましたりとか、逆に後輩に送り出してもらう番になったんだなという風に感じたので、一番記憶に残っています。
山本さん 今年の4月の頭にあった入学式が印象に残っています。手話クラブSignでは、毎年新3回生が入学式でパフォーマンスをするというのが伝統になっていて、私たちが1回生の時に入部したのも12月頃だったんですけど、活動自体ができないことも多くて、上の学年に比べて回生の仲がめちゃくちゃ良いというわけでもない中で、初めて今の3回生だけで出たイベントが入学式でした。もちろん練習も3回生だけでやって、とても新鮮な感じだったんですけど、同期の安心感というか、その練習や本番を通して3回生の仲が深まったなと思ったのが印象に残っています。
井上さん 僕はグループの活動が一番好きでした。例えば新入生の歓迎会だったりとか、それこそSignLiveで、幹部がそれぞれグループを作っていくんですけど、同期だけではなく、後輩や先輩たちとも関わる機会があって、そういうグループでの活動というのは、部活に入っていないと経験できないことだと思いますし、グループ間の仲を深めて本番に臨むというのはとても達成感があったので、個人的に印象に残っています。僕もグループでの活動を一番大切にしてやってきました。
Q クラブ活動を通じて身についたものはありますか?
井上さん 1、2回生の間は、先輩が好きで、どうしても頼りがちになっていたんですけど、幹部になってからは、後輩や同期のこともしっかり見てあげないといけないという責任感もうまれたので、自分たちがしっかりしないとSignがうまく回らないという責任感はとてもついたかなと思います。今までは活動が楽しい場所というだけだったのですが、幹部になってからは、楽しいだけじゃなくて自分を成長させてくれる場として見るようになりました。
山本さん 手話で伝える力はとても身についたかなと思います。部員の中にも聴覚障害のある人がいるので、普通に前に立って話すだけじゃ伝わりきらないところもあって、もちろん書いたりもするんですけど、それだけではなくて手話を使ってちゃんと伝える力は、幹部になってからは特に毎日毎回の活動で使うようになりました。
金さん 一人で悩んじゃったりすることもあったんですけど、友達を信じて頼ることも大切さが身に付きました。特にこの1年で、人の気持ちを聞く力や、逆に人に対して自分の気持ちを伝える力も必要だと思いました。
市成さん 本音で話すということが幹部になってできるようになったと思います。この5人でたくさん話し合う機会があったんですけど、その中で、私はいつも人の目を気にして話してしまう性格なんですけど、本音で話さないとわからないこともあるということをここで学びました。言うか言わないかずっと悩んでいたことをこの4人の前で打ち明けた時に、4人が受け入れてくれたので、自分以外の人のことを考えすぎずに、時には自分の本心を言うことも大事だということを学びました。
佐渡友さん 私は幹部の中でメール係というものをやらせていただいていて、外部の方と直接連絡をとったりする機会がとても多かったです。私のこの連絡がなければ、イベントに出られなくなってしまう、つまり手話クラブSignの印象も悪くしてしまい、今後のイベントにも出られなくなってしまうかもしれないという緊張感がずっとありました。メールを送るときも、スマホの予測変換に踊らされたりとかもしたんですけど、そういったことも幹部で協力しながら、自分一人だけでやるのではなくて、部員みんなの利益になるように、そして自分の利益にもなるように、外部の方とのコミュニケーションの取り方を学ばせていただいたと思います。
Q 今後活動を続けていく後輩たちにメッセージをお願いします!
佐渡友さん 特に幹部なんですけど、きっとこれから先、自分が思っている以上に辛い事がたくさんあると思います。実際私も幹部になって想像より何十倍もしんどいことがありました。しかし、まずは幹部が楽しまないと部員みんなが楽しめないと思うので、まずは幹部が楽しんで活動していく、そして部員全員で手話クラブSignを作り上げていくことが大事かなと思います。
山本さん ある時に「先輩方がすごすぎて、超えられる気がしないです」と言ってくれたんですけど、それを聞いて、正直「私たちはそんな簡単に超えられるようなものを作ってきたつもりはないし、そんなに簡単に超えられたら困る」と思っていました(笑)。私たちを超えたいと思って活動するのではなくて、部員全員が楽しんで活動できるような手話クラブSignをつくっていってほしいなと思ってて、それができたときには、きっと私たちに並ぶか超えていると思います。やっぱりみんなが楽しめることが一番かなと思うので、超えたいと思うのではなく、楽しもうと思って活動していってほしいです。
市成さん 幹部以外の部員に対してなんですけど、幹部を周りで支える人の存在って部にとってなくてはならない存在で、幹部と周りが乖離してしまっては、部がいいものになっていかないと思います。私たちも、いっぱいいっぱいになって、幹部としてのタスクに追われすぎてみんなのことを考えられなくなった瞬間もあったんですけど、そのときにまわりの子たちが味方になってくれたり、私たちの大変さを分かってくれたことによって私たちも頑張れたことがあるので、みんなで幹部を支えて、幹部もみんなを支えて引っ張っていくような部になってほしいと思います。
井上さん これから入部してくる後輩に対してなんですけど、コロナ化の影響もあって、手話クラブSignのことを目にする機会が少なかった時期もあったと思うんですけど、入学してから、大学生活ではいろんなことができて色んな人と関わる機会があると思うので、それらの大学生活の中に少しでも手話クラブSignのことを知ってもらって、魅力を知ってもらえたらなと思います。「手話歌」というのはダンスではないですが、手話を使ってパフォーマンスするものなので、手話を学ぶこともできて、曲に合わせて楽しくパフォーマンスすることもできて、身近に感じてもらえるものだと思うので、もし興味をもっていただけたら入部してほしいなと思います。
金さん 私自身もそうだったんですけど、「感謝の気持ちを忘れずに頑張っていたい」という思いがあります。みんなには、家族や友人など、関係者の方々の皆さんの支えがあったから手話クラブSignがあるんだということを思って頑張っていってほしいので、みんならしく頑張ってほしいです。
Sign LIVE 2022
佐渡友さん
Sign LIVE 2022
市成さん
Sign LIVE 2022
金さん
Sign LIVE 2022
山本さん
Sign LIVE 2022
井上さん

【取材後記】
「Sign LIVE 2022」でもインタビューにおいても明るい表情が絶えず、らしさが失われることのないまま、3年生の皆さんは引退を迎えられたと私自身は感じている。
インタビューの中で特に印象に残っている言葉がある。
それは「簡単なことを積み上げていない」という言葉である。これは後輩からの「先輩たちを超えられる気がしない」という労いの言葉に対して抱いた思いだとお話を頂いたが、私はこの言葉に引退される皆さんが積み上げてきた揺るがぬ自信が見えた。自分たちはこれだけのことをやってきた、と口にするのは中々できないもの。しかし、山本さんは私の目を見て堂々と言った。それだけこれまでの活動に誇りを持っているということだろう。
引退される3年生の皆さんは入学がちょうど新型コロナウイルスの蔓延が始まった頃と重なる。先行きが見通せない中での活動の大変さは同じく課外活動団体に所属する私も多少は共有しているつもりだ。そんな環境の中で道を切り開き、活動を積み重ね、後輩たちに慕われ、素晴らしい引退を迎えられた皆さんには心からの敬意を表させて頂きたい。
そして元気や勇気、たくさんの笑顔を届けて頂いたものの一人として、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました!

令和4年度入学式での集合写真 
令和4年度入学式での集合写真 
「Sign LIVE 2022」後の集合写真
「Sign LIVE 2022」後の集合写真

お知らせ
手話クラブSignさんのインスタグラムにステージの様子がアップされているので、そちらも是非ご覧ください!

手話クラブSign Instagramはこちら
【文責:福石真愛ふくいしまい(人間社会学部人間社会学科3回生) 話者、取材後記:田中秀斗たなかひでと(文学部歴史文化学科3回生)】

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