【保健室】令和3年度の学生健康診断の結果通知書は届きましたか。

～麻疹（はしか）の予防接種をお勧めします～

2021.6.11

健康診断結果通知書には抗体検査の結果が記載されています。実習の際に必要になりますので、なくさないように大切に保管しておきましょう。

本学では健康診断の際に麻疹（はしか）ウイルス抗体検査を全学部の新入生に実施しています。実習の関係で、教育学部幼児教育専攻は麻疹に加え風疹、薬学部は風疹・水痘・ムンプスの抗体検査も実施しています。
今年度の麻疹ウイルス抗体検査の結果は下表のとおりです。
基準を満たす十分な抗体を持っている学生は全体の14.1％にすぎません。
麻疹ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100％発症し、また大人がかかると子どもより重症化すると言われています。麻疹患者の咳やくしゃみなどの「しぶき」といっしょに、麻疹ウイルスが空気中に飛び散り、しぶきが乾燥してウイルスがしばらく空気中を漂います。このウイルスを含んだ空気を吸った人たちに感染するおそれがあります。これを「空気感染」といいます。数ある感染症の中でも空気感染するのは結核と水痘（水ぼうそう）と麻疹です。

このように麻疹は感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
予防接種が最も有効な予防法といえます。一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われていますが、予防接種を受けていない人や予防接種を1回しか受けていない人は免疫が不十分であったり、年数が経過することで免疫が低下することがあるため、予防接種をお勧めします。
特に学校や病院等の実習を控えている学部の学生は、実習受け入れ時に抗体検査結果や予防接種証明書の提出を求められる場合もありますので、自分の抗体検査結果を確認し、実習が始まるまでに計画的に予防接種を受けましょう。予防接種につきましては、かかりつけ医等へご相談ください。
ご不明な点がありましたら、保健室までお気軽にご相談ください。
4号館保健室　電話：0721-24-1059　　20号館保健室　電話：0721-24-0397

令和3年度　麻疹ウイルス抗体検査受検状況と検査結果